
某仮設機材レンタル会社で多数のレンタル機材の貸出・返却記録をバーコードラベルで行なっていましたが、
・1点1点読み取るのに時間がかかる
・ラベルの表面が汚れていて読み取りができない
といった問題が多くありました。
また、RFID導入検討段階で、UHF帯金属対応タグを選定するにあたって
・高圧洗浄機に耐えられること
・耐衝撃性があること
・長期屋外使用耐性があること
などの前提条件がありましたが、FR4金属対応タグを採用したことでこれらをクリアできました。
導入前の課題
- 1. 貸出、返却処理
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・1点1点バーコードを読み取るのに時間がかかる。
・バーコード面に汚れが付着し、読み取れないケースもあり、多大な工数がかかっていた。 - 2. 所在、履歴管理
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貸出、返却処理時の記録漏れが頻繁にあり、所在不明や使用履歴が不正確なため、メンテナンスが困難であった。
- 3. 棚卸
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会計監査時に資産計上漏れなど厳しく指摘されるが、棚卸作業には膨大な時間がかかる。
これらの課題をRFIDタグで解決します!
RFID導入の効果
効果①
貸出、返却処理
返却、貸出場所で対象品のRFIDを一括で読み取りすることで、工数を大幅に削減できました。
効果②
所在、履歴管理
貸出、返却処理をRFIDで素早く確実に行うことで、記録漏れが大幅に減り、所在管理や使用履歴の管理が大きく改善されました。
効果③
棚卸
RFIDリーダーで保管場所にあるレンタル機材を一括読み取りすることで、棚卸時間を大幅に短縮できました。
ただし、これらの効果を得るためには、用途・用法に適したRFIDタグの選定が重要です!
RFID導入検討段階での課題
- 1. 金属品の管理
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仮設機材の多くが金属なので、金属対応タグが必須。
- 2. 高圧洗浄
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仮設機材返却時の高圧洗浄で、通常のプラスチック製タグでは簡単に損壊する。
- 3. 衝撃
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重い物が強くぶつかることが頻繁にあり、タグが容易に破損する。
- 4. 長期屋外使用
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長期にわたって屋外で使用するため、風雨や太陽光に晒されるため、屋外耐候性が必要。
『FR4タグ*』で課題解決!
*ガラス繊維にエポキシ樹脂を染み込ませたFR4基板のUHF帯金属対応タグです。厚さ約3mmと薄く、サイズも最小φ5mmから90mm×25mmまで取り揃えており、管理したい物品のサイズに合わせてタグを選択できます。
FR4タグの表面に管理番号などの目視可能文字やバーコードなどをレーザーマーカーで印字・エンコードするサービスも承っています。
薄型高耐久 『FR4タグ』 の特長
特長①
金属対応
金属に対応したアンテナ設計で金属面に直接取り付けても読み取りOK!
特長②
耐高圧洗浄
強力な水圧でも大丈夫!レーザーマーキング印字面も問題ありません。
特長③
耐衝撃性能
ガラス繊維強化プラスチックのため非常に丈夫です!
特長④
耐熱・耐水・耐薬品性能
140°Cの耐熱性に加え、風雨や薬品、油への耐性があります。
RFID 仮設機材管理 運用概要

- 1. レンタル品新規登録
管理システムに購入日、資産名、金額、資産IDなどの必要事項を入力し、固定式リーダーでRFIDタグに紐付けて登録します。その後、RFIDタグをレンタル機材に取り付けます。
- 2. 貸出処理
貸出品を準備してハンディターミナルで一括読み取りし、貸出品、貸出先、貸出日などを紐付けて、貸出処理をします。
- 3. 返却処理
返却品が届いたらハンディターミナルで一括読み取りし、返却日、貸出日などを紐付けて、返却処理をします。
- 4. 修理、廃棄処理
修理品、廃棄品をハンディターミナルでそれぞれ一括読み取りし、修理もしくは廃棄処理します。
- 5. 棚卸
資産リストをハンディターミナルに取り込み、レンタル品倉庫に保管している資産(仮設機材)をハンディターミナルで一括読み取りして棚卸します。